フケ症体験談(2)

Aさんのフケ症は、中学生になってもそのままの状態が続きました。一日に何度も頭を洗い、こすっても、ひっかいても、翌朝にはまたフケが出ています。そんな状況の中で、Aさんは、すっかり途方に暮れていました。多感な時期の中学生男子ですから、必要以上に悩みを膨らませていたのです。

フケ症であることは、思春期の中学生にとって、とても胸を痛めることです。自分自身のコンプレックスは、周りの反応が徐々に生々しいものになるにつれて、ますます膨れていきました。

この多感な時期は、フケが肩についている人を見るだけで、まるで違う生き物を見るような目で見る同級生もいますし、またそうでなくてもAさん自身がそう感じてしまうのです。そんな偏見を実際に受け続けたAさんは、小学生の頃から性格が一変し、無口な性格になってしまいました。そして、そんな状況は高校を卒業するまで続きました。

大学に入ってから、Aさんは『フケ症』がはっきり病気であることを認識しました。自分がそうだと知ると、勇気をもって病院へ行くことを決意しました。診断によって下された症状は「漏性皮膚炎」でした。

本人にとっては日常的なことであり、無意識だったのかもしれませんが、Aさんの頭皮は常に赤く腫れている状態だったのです。これは典型的な脂漏性皮膚炎と言えるのでしょう。

脂漏性皮膚炎の場合、短期的に解消するのは少々難しくなります。長いお付き合いをしていかなくては治せない症状です。

そのことを医者に告げられたAさんは、愕然としつつも、その後さまざまなフケ症対策にトライし、今は改善の方向に向かっているとのことです。

フケ症は難しい、そして厳しい病気であることは確かですが、Aさんは大学生になって初めて、自分のフケ症と正面から向き合ったことになります。現実をちゃんと認識し、そして受け止めたら、適切な解消の方策が与えられます。Aさんの場合には、ちゃんと医者のアドバイスを受け、それに沿って適切な方策をとってきたことがフケ症解消への道筋となったわけです。

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